顎関節症の原因は、残念ながら現在の医療では1つに特定されていません。「多因子病因説」といって複数の要因が重なり、かつ、個人が持っている耐久力の限界を超えた時に症状が現れる仕組みです。複数の要因には、行動要因、外傷要因、精神的要因があります。
行動要因とは、睡眠時の歯ぎしり、手・腕枕、頬づえ、発声練習、吹奏楽器の演奏、爪かみ、片側だけでの物の咀嚼などです。頬づえ・爪かみのように悪いと言われている習慣からそうではないものまで様々あります。
外傷要因は交通事故や転倒による衝撃や噛み違いです。
精神的要因とは、心配・落ち込みのネガティブな気持ちが続くこと、精神的緊張のことです。疲れた時に症状が現れるのは精神的な疲れから限界点を越えてしまうためです。その他にも、個人が持つ関節や筋肉の強さ、噛み合わせの悪さが要因になります。
本人も気付かないうちに要因が増えたり減ったりするため、突然症状が現れる・突然症状が良くなるといった現象が起こるのです。それぞれ治療法も異なり、整形外科、口腔外科、尾道の接骨院のような治療院などで治療を受けることができます。