需要が高まる整体
整形外科に行ったものの、特に骨に異常がなく治療も必要ないと言われる人が増えています。
訴えとして多いのは肩や首が痛い、腰に痛みがあるといったもので、意外に感じるかもしれませんが、臀部が痛いという理由で受診する人も増えています。
これらの痛みで整形外科を受診する人に共通する要因は、デスクワークが長いということです。
あるいは、座って行う作業をする時間が長い人とも言えます。
車の運転も同様で、長距離トラックの運転手やバス、タクシードライバーなどにも腰痛を抱える人が多くなっています。
整形外科に行っても、痛み止めや湿布薬などの対処療法しか行われないのは、これらが骨の異常から発生している痛みではないからです。
脊椎に損傷があるといった場合には整形外科での治療が必要になりますが、肩こりや腰痛、臀部の痛みなどのほとんどが筋肉のこわばりや、疲労物質とされる乳酸が蓄積していることによって発生しています。
そのため、整形外科での治療よりも、筋肉をほぐして疲労物質を体の外へ出す施術の方が効果的なことが多く、結果的にたくさんの人が整体を受けているのが現代社会の実情です。
整体は民間資格
整骨院と接骨院は、名前は違えど柔道整復師が施術を行う代替医療のため、健康保険が適用になります。
そのため、柔道整復師は国家資格であり、資格を取得するのは簡単ではありません。
その点、整体師と呼ばれる人は国家資格ではなく、あくまでも整体の勉強をしたり、施術として行う手技療法のやり方を学んだ人のことで、極論として誰もが整体師を名乗ることが可能です。
とはいえ、知識も技能もなければ整体師を名乗っても何もできませんので、民間資格を取得するのが一般的です。
民間資格といえども、必要な知識と技能を習得したら、整体師を養成する学校などが証明書を発行してくれます。
これをもとに整体院に勤務し、経験を積んでいくごとに施術がうまくなれば、いつかは自分の整体院をオープンさせることもできるかもしれません。
新しいことにチャレンジできて喜ばれる仕事に
整体を受けにくる人は、もれなく痛みを抱えているといってもいいでしょう。
あるいは痛みではなく、精神的ストレスからやってくる人もいますが、いずれにしても痛みの緩和と癒しを求めてやってくるのは確実です。
痛みを抱える人たちを楽にする整体という技術をマスターすることによって、人から喜ばれる仕事に就くことが出来ます。
さらには自分自身も新しいことにチャレンジし、成長できるでしょう。